ダイキン工業(大阪市)は2月16日、エアコン暖房の運転コストに関する検証実験の結果を発表した。京都市内のほぼ同じ条件のマンション2部屋で行った実験では、すべての時間帯で「24時間つけっぱなし」にした方が「30分間隔でこまめにオンオフ」するよりも消費電力量が小さく、電気代が安くなるという結果になった。これは、エアコンが運転を開始した直後に多くの電力を消費するためと考えられる。
エアコンをつけっぱなしにした場合と30分間隔でこまめにオンオフした場合の比較
また、1日の生活スケジュールを想定して外出時に運転をオフにした場合は、「24時間つけっぱなし」にするよりも消費電力量が小さく、電気代が安くなった。しかし、13時間の停止時間があるにも関わらず、電気代の差は約30円程度にとどまることがわかった。これは、室温を設定温度まで上げるのに多くの電力を消費するためで、オンオフの頻度が増えると結果が逆転する可能性もあるという。
エアコンをつけっぱなしにした場合と想定スケジュールに合わせてオンオフした場合の比較
同社は、室温、設定温度、外気温の3つの温度によってエアコンが消費する電力量が変わるため、必要に応じて「つけっぱなし」とオンオフを使い分けるようアドバイスしている。
同社は、世の中の様々な課題や困り事に対して「空気で答えを出す」取り組みを進めており、今回の実験はその一環として行われたもの。同社に多く寄せられる「冬場のエアコンの効率的な使い方を知りたい」という要望に対応した。
●発表資料
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