地球温暖化防止の優れた取り組みを顕彰する「低炭素杯2018」の公開による最終発表会と表彰式が2月15日、東京都内で開催された。最終プレゼンテーションに臨んだのは、ジュニア・キッズ部門を含め、30団体。環境大臣賞グランプリには、岩手県立遠野緑峰高等学校(遠野市)の「ホップ和紙開発プロジェクト」が選ばれた。
同大会は低炭素社会づくり活動や地球温暖化防止に取り組む団体を対象としたもので、今年で8回目。地域大会も含め全国から1167団体からの応募があった。最終選考に残った30団体がプレゼンテーションで競った。グランプリに選ばれた「ホップ和紙開発プロジェクト」は、遠野市の名産物であるホップの藁から抽出した繊維で和紙をつくる技術を開発したもので、世界にも類がない取り組みであることと、和紙をとおして新しい農業の魅力を発信し地域の活性化につなげるという取り組みが高く評価された。
主催者代表としてあいさつした一般社団法人地球温暖化防止全国ネットの長谷川公一理事長は「低炭素、脱炭素を目指す取り組みで大事なのはストーリー性。最新技術などいろいろなところにエコの種があるが、一番重要な要素は人だと思う」と話した。
同イベントは、低炭素杯実行委員会の主催、地球温暖化防止全国ネット、一般財団法人セブン・イレブン記念財団、LIXILの共催で行われた。16の民間企業・団体が協賛・協力した。
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