野村不動産アーバンネット(東京都新宿区)は2月5日、不動産情報サイト「ノムコム」の会員を対象に実施した「住宅購入に関する意識調査(第14回)」の結果を発表した。調査期間は1月12日~18日、有効回答数は1555人。
「今、不動産は買い時だと思いますか」と聞いたところ、「買い時」(「買い時だと思う」「どちらかと言えば買い時だと思う」)との回答は前回比1.2ポイント減の39.9%だった。一方、「買い時だと思わない」は同1.3ポイント増の38.9%となった。
買い時だと思う理由では、「住宅ローン金利が低水準」が71.5%で最多だったほか、続く「今後消費税の引き上げが予定されている」が同7.2ポイント増の50.2%に上昇した。一方、買い時だと思わない理由では、「不動産価格が高くなった」が73.1%(同6.9ポイント増)に上昇した。
「今後、不動産の価格はどうなると思いますか」との質問では、「横ばいで推移すると思う」との回答が同3.0ポイント増の34.5%で最も高かった。「上がると思う」は同0.2ポイント増の23.1%、「下がると思う」は同2.4ポイント減の32.0%となった。
売却意向のある345人に「不動産の売り時感」を聞いたところ、「売り時」(「売り時だと思う」「どちらかと言えば売り時だと思う」)との回答が77.1%(同1.3ポイント増)だった。売り時だと思う理由では、「不動産価格が上がったため」が57.5%(同9.8ポイント増)に上昇した。前回最も回答が多かった「今なら好条件での売却が期待できるから」は48.1%(同3.3ポイント減)だった。
そのほか、売却意向者のうち、この数年で価格上昇率が高い東京都の在住者の回答をみると、「今後、不動産価格は下がる」が前回の46.2%から31.9%に14.3ポイント減少しており、不動産の高値が続くと感じられている人が増えた様子が窺えた。
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