大建工業(大阪市北区)は昨年5月から12月にかけて、金沢美術工芸大学との産学共同プロジェクトを実施した。産業デザインを志す学生に実務経験の場を提供すること、また学生に対する同社の認知度向上や、学生のアイデアを実際の製品開発に生かすことを目的として取り組んだもの。
同プロジェクトでは、同社内に出身者が多数在席している金沢美術工芸大学にパートナーとして協力を依頼し、志願した学生4名が参加。同社井波工場(富山県南砺市)で生産している「室内ドア」について、テーマを『次世代の暮らしに沿った機能美を感じるドア』と設定してデザイン案を作成した。参加者は、アイデア出しからデザインに落とし込むまで数回のプレゼンテーションを経て、「シェアハウス向けのドア」、「家族のコミュニケーションを豊かにするドア」、「間仕切りとしての機能と美しさを両立したドア」など、個性豊かなドアデザインを考案した。
また、同プロジェクトの締めくくりとして、学生によって考案されたドアデザイン案をベースに同社でモックアップ(実物大模型)を制作し、昨年12月13日、井波工場で実大試作プレゼンテーション会を開催した。
同社では、今回のプロジェクトで具現化されたドアデザインを社内外からヒアリングを行うなどして評価・検討を重ね、製品化の可能性を見極める。
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