シェアリングエネルギー(東京都品川区)は1月25日、客が所有する建物の屋根に太陽光発電システムを無料で設置し、日中に同システムで発電した電気を無料で利用できるサービス「シェアでんき」を開始したと発表した。
同サービスの利用者は、初期費用の負担なく環境にやさしい電気を自家消費でき、停電時には発電している電気を非常用電源として無料で利用できる。20年間の契約期間満了後は、太陽光発電システム一式が無償譲渡され、利用者の所有となる。初期段階での対象条件は、関東圏・九州圏の築年数30年未満(新築含む)とし、対象エリアを順次拡大する予定。
将来的にはブロックチェーン(分散型台帳技術)を活用し、同サービスで導入した太陽光発電などの再生可能エネルギーによって発電した電気を、個人間で売買取引する仕組みの構築を目指す。ブロックチェーンを使うことで、使用電気量の把握と支払いの処理の取引を、安全にリアルタイムで成立させることができる。
特に2019年以降はFIT制度による買い取り義務が終了する案件が生じ始め、売電単価が大幅に下がることが見込まれることから、同サービスを通じて、売り手・買い手双方にとって経済的にメリットがあり、また環境に配慮した選択肢の提供を目指す。
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