一般社団法人日本能率協会(東京都港区)はこのほど、全国のビジネスパーソン1000人を対象に、「AI・ロボット技術」に対する考えについて意識調査を行った。
AI・ロボット技術が進むことに対して、どの程度期待しているかを聞いたところ、「期待している」(「とても期待している」「やや期待している」)が48.1%、「期待していない」(「あまり期待していない」「まったく期待していない」)が51.9%となり、期待していない人がやや上回った。
性別でみると、「期待している」と回答した人は、男性で53.0%、女性で42.1%と10ポイント以上の差が見られた。年代別でみると、20代、60代は「期待している」が過半数、30代、40代、50代は「期待している」が半数に満たなかった。
AI・ロボット技術が進むことに対しての具体的な期待を、仕事面、日常生活面でそれぞれ聞いたところ、仕事面では「仕事の効率化が進む」が30.7%で最多、次いで「省力化・省人化が進む」(28.0%)、「ヒューマンエラーを解消し、品質が向上する」(23.7%)が続いた。日常生活面では、「自動運転により、移動がより安全で便利になる」が37.8%で最多、次いで「家電製品のAI・ロボット化が進み、家事負担が減る」(30.1%)、「AIによる医療診断、ロボット手術など医療がより発達する」(29.8%)が続いた。
また、AI・ロボット技術が進むことに対して、どの程度不安を感じているか聞いたところ、「とても不安に感じる」が10.4%、「やや不安に感じる」が42.7%となり、「不安を感じる」の合計は過半数の53.1%となった。
性別でみると、「不安に感じる」と回答した人は、男性で49.7%、女性で57.3%と7.6ポイントの差が見られた。年代別でみると、30代、40代は他の年代に比べ「不安に感じる」が高く、40代では「不安に感じる」が6割を超えた。
人工知能(AI)・ロボット技術が進むことに対しての具体的な不安を、仕事面、日常生活面でそれぞれ聞いたところ、仕事面では「システムエラーによる事故や混乱が生じる」が35.7%で最多、次いで「AIやロボットに自分の仕事を奪われる」(27.2%)、「投資にお金が掛かる」(22.3%)が続いた。日常生活面では、「人間が退化する」「失業者が増え、経済が悪化する」がともに34.6%で最多、次いで「人と人の触れ合い・コミュニケーションが減る」(29.9%)が続いた。
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