タツミプランニング(神奈川県横浜市)は1月20日、同社初の本社以外の営業拠点として、オフィスとショールームを兼ね備えた「タツミプランニング三鷹スタジオ」を東京都三鷹市にオープンした。
同社はこれまで「お客様の夢をかなえる自由設計の家」をコンセプトに神奈川県東部・東京都南西部を中心に年間約500棟のデザイン住宅を手がけてきた。今回、武蔵野エリアに三鷹スタジオを開設した背景には、米山茂社長の「毎年、住みたいまちランキングの上位に上がる吉祥寺は同じく上位の横浜と同じように”地元愛”にあふれている街。地域のコミュニティが充実していて地域への愛着が深いという観点から見て環境の類似性を感じている。ここでなら、単なる支店、という意味合いではなく、横浜本社同様に根を張って地域と溶け込んで活動していける」との熱い思いがあった。
「革新」をコンセプトに掲げる三鷹スタジオは、来場者に他社と一味違うデザインや暮らし提案を感じてもらい、新しい概念や自分のスタイルをここで見つけてもらいたい、との思いから、部屋の間取りだけでなく建具や建材など商品のレイアウトにもこれまでの概念を覆すこだわりがちりばめられている。タイルや床などの建材は、「美術館」をイメージしたコーナーに配置され、家づくりの重要な要素でありながら「現実」を感じさせてしまう構造や断熱材などは重厚な扉の中に収めた。2月には、IoTグラスで現場管理を行う「サイバールーム」も設置し、デザインだけでなくテクノロジーでも一歩先を行くスタジオを実現させる。
LDKコーナーや建材コーナーの設計・デザインを担当した生産管理本部長であり設計士である三浦将之さんは、「思い込みや固定概念を払拭してもっとわがままで、もっと自分流の暮らし方をここで見つけて欲しい。そしてそれをまとめるのが私たち。家を描くのではなく、生活を描くのが設計士の仕事」と三鷹スタジオに込めた思いを語る。
三鷹スタジオは、2021年までに新築受注額50億円、リフォーム受注5億円を目標に掲げ、来期は新卒を含む40名を採用する考え。同社は、三鷹スタジオを足掛かりに全国展開も視野に入れる。
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