GA technologies(GAテクノロジーズ、東京都渋谷区)は1月18日、首都大学東京高間研究室と、不動産テック分野における生産性向上に関する共同研究成果発表会を開催した。AIを活用した物件レコメンドシステムの共同研究事例や、自社内でのマイソク(物件の概要、間取り図、地図などをまとめた仲介不動産会社の資料)自動読み取りシステム開発を始めとするRPA(ロボットによる業務自動化)実現により、不動産業における業務改善に大きな成果が認められたことを報告した。
両者の共同研究では、AIの機械学習を活用した物件レコメンドシステム導入により、リノベーション業務における物件提案までの時間(中古不動産仕入れ業務のスピード)を最大55%まで削減することに成功。また、AIの画像解析技術を活用した不動産業界初というマイソク自動読み取りを始めとするRPA実現により、物件仕入れ業務に係る時間を3分の1に圧縮することに成功した。
同社は今回の研究・取り組み発表を経て、他業務の更なる効率化を目指す。首都大との共同研究では『パーソナライズ×マッチング』実現に向け、類似地域のクラスタリング技術を追加した、地域をまたいだ類似物件レコメンドシステムの研究開発に取り組む予定。将来的には、これらの業務支援システムの外部向け販売を通じて、不動産業界全体の生産性向上やユーザー利便性の高い不動産サービスの創出を目指す。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。