建材の開発、製造、輸入、販売を行うエービーシー商会(東京都千代田区)は12月22日、試験発売中の「(仮称)風になびくパーゴラ」を施工した屋上庭園が、公益財団法人都市緑化機構(東京都千代田区)主催の「屋上・壁面緑化技術コンクール」において特定テーマ部門(「病院の屋上庭園の小さなリニューアル」)で「都市緑化機構会長賞」を受賞したと発表した。
エコ&ヒーリングランドスケープ コンサル、有限会社テクノス企画、日本赤十字社医療センターとの4社共同での受賞となる。
「(仮称)風になびくパーゴラ」は、夏場の暑熱対策のための日陰を創出するシェードルーバー。耐侯性、遮熱性にすぐれた布素材をワイヤーに通して両端で固定するだけのシンプルな構造を採用し、取り付け、取り外し、ピッチ調整を簡単に行なうことができる。また、風圧を受け流す仕組みになっており、地上よりも風が強い屋上での飛散や倒壊のリスクを大きく低減する。
同製品はデッキ材などを組み合わせたユニット単位の施工が可能であり、アンカーなどによる固定も不要。今回の受賞では、屋上の防水層を傷めずに日陰を創出した点が評価された。
同社は今後、保育園や幼稚園、病院の屋上や庭、公園、オープンカフェなど、屋外で過ごすシーンにあわせた適度な休憩スペースの提供を目的に、同製品の正式発売に向けて開発を進める。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。