カーディフ生命保険会社(東京都渋谷区)はこのほど、住宅購入経験のある未婚男女2000人を対象に、住宅購入に関する意識調査を実施した。女性の社会進出が進みライフスタイルの選択が多様化する中、人生最大の買い物ともいえる住宅購入に踏み切る女性たちの意識や行動を把握することを目的に実施した。
住宅購入の理由を聞いたところ、女性の購入理由では「家賃を払い続けるのがもったいないから」が39%で最も多かった。次いで「老後の安心のため」(37%) 、「マイホームを持ちたかったから」(36%)が続いた。男性の購入理由では「マイホームを持ちたかったから」が40%で最多、次いで「家賃を払い続けるのがもったいないから」(28%)が続いた。
男女差が顕著だった購入理由は「老後の安心のため」(女性=40%、男性=20%)と、「将来的に家族を持ちたいと考えた」(女性=2%、男性=10%)だった。そのほか、普段している事に関する質問で、女性の61%が「毎月の収支を把握」しており、48%が「買い物をするときポイントをためている」ことが分かった。
住宅購入時点での年収総額(税込)を聞いたところ、女性の32%が年収400万円未満で購入しており、男性の同額での購入者割合(25%)に比べて、収入が低い時点で購入に踏み切る傾向が見られた。また、マイナス金利導入後(2016~2017年)に購入した女性のうち、26%が「低金利」を購入理由にあげた。
購入後の気持ちや行動の変化を聞いたところ、「ずっと住み続けられる安心感」が女性=81%、男性=71%でともに最多だった。また、女性の62%が「家具・インテリアにこだわるようになった」、40%が「知人・家族を招くようになった」と回答した。
住宅ローンを組むときに不安を感じたかを聞いたところ、男女ともに60%超が「感じた」と回答した。不安の理由トップは、男女ともに「病気やケガにより収入が減るかもしれないから」(女性63%、男性60%)だった。また、「購入前・購入時にやっておけばよかったこと」を聞いたところ、「団信の特約を付けておけばよかった」が男女ともに24%で最多だった。次いで「もっと多くの住宅ローンを検討すればよかった」(女性11%、男性9%) が続いた。
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