LIXIL住宅研究所 フィアスホームカンパニー(東京都江東区)は来年1月6日、“いろいろつながる、心地よい家”をコンセプトに、ZEH基準をクリアしたパッシブデザインを進化させた新商品『アリエッタ VERDEA(ベルデア)』を発売する。また、同社のFC加盟店である近江建設(山形県山形市)が、全国初となる同商品のモデルハウスを天童市芳賀に完成させ、同月4日から公開する。モデルハウスの公開に先立ち、両社は12月22日、フィアスホーム山形店天童芳賀展示場で新商品記者発表見学会を開催した。
新商品『アリエッタ ベルデア』は、フィアスホームオリジナルの高性能パネルを採用し、ZEH基準で3地域にあたるUA値0.50以下を実現。南面の大開口によって「集熱」を行い、夏場は庇によって「遮熱」する機能を備える。また、南側の窓に面した土間が「蓄熱」することで室内温度の変化を少なくする役割を果たす。さらに、吹き抜けの構造と高窓による「排熱」、窓配置の工夫による「通風」などで快適な室内環境を創り出す。
同商品の特徴である土間は、「蓄熱」の機能性に加え、リビングと一体化して屋内と屋外をゆるくつなぎ、住まい手の暮らしの楽しみを広げる。自転車の手入れや、趣味の靴磨き、ペットと過ごす時間など、様々なかたちでの活用が可能。アウトドアやホームパーティーを楽しむミレニアル世代の一次取得者をメーンターゲットに想定するが、子育てを終えたシニア世代にも有効な提案となる。
同商品の基本ラインナップは、東西南北の玄関プランで各2タイプ、合計8タイプを用意する。建物本体参考価格は30坪プランで1576万円(税抜)。28~38坪のプランをベースに、一次取得者層が購入しやすい価格帯を設定する。
新商品記者発表見学会に出席した近江建設 専務取締役の後藤義洋氏は「高気密・高断熱の省エネ性能に優れた新商品『ベルデア』の全国初のモデルハウスを、山形の地で紹介させていただくことになった。(見学会当日は)残念ながら雪が降っていないが、当地の冬の寒さは十分実感していただいていると思う。高性能な住宅をぜひ体験していただきたい」と語った。
LIXIL住宅研究所 FC本部 商品統括部 商品部課長の濱松哲哉氏は「これまでの高気密・高断熱の住宅に、今回、デザイン性の付加価値を高めた商品として『ベルデア』を開発した。今後、同商品をベースに新たなブランディングを行っていく。次のステージに進むための商品という位置づけで、しっかり販売していきたい」と語った。
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