エフマイナー(東京都渋谷区)は12月18日、高品質な360度VRコンテンツを直感的な操作で制作できる同社のクラウドソフト「3D Stylee(スリーディースタイリー)」が、東京都住宅供給公社(JKK東京、東京都渋谷区)に採用されたと発表した。また、東京都と東京都中小企業振興公社(東京都千代田区)が実施する2017年度「先進的防災技術実用化支援事業」でも、同ソフトを基盤技術とするVR防災訓練システム実用化が採択されたことを明らかにした。
「3D Stylee」は、ウェブブラウザで再生可能な高品質のパノラマVRコンテンツを、直感的な操作により、リーズナブルな価格で制作、編集、管理できるクラウドソフト。2016年11月のサービス開始以来、不動産業界を中心に500社以上にサービスを提供している。
JKK東京による同ソフト導入は、不動産物件の内見が困難な子育て世帯や高齢者等の利用者の利便性向上を目的としたもの。都内全域で管理する7万戸超の賃貸住宅について、360度VRコンテンツ化を進め、ホームページ等で発信する。12月中旬にホームページを公開し、1年間で100物件程度の360度VRコンテンツ化を目指す。
東京都の「先進的防災技術実用化支援事業」では、同ソフトをベースに、防災訓練用360度VRコンテンツを、個々の建物の事情に応じて低コストで制作できるソフトウェアを開発する。制作されるコンテンツは通常のウェブブラウザで再生可能なため、スマートフォンやPCで閲覧可能であり、対象者が多数となる訓練の実施に適したものとなる。また、オンラインで参加の報告や参加状況管理が可能になり、参加率の低さの問題が指摘される集合住宅の防災訓練に適したものとなる。
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