国土交通省は12月14日、2018年秋に運用予定されている「建設キャリアアップシステム」の評価区分等を検討する「建設技能者の能力評価のあり方に関する検討会」を開催した。「建設キャリアアップシステム」の要となる技能者のレベル区分について、厚生労働省の職業能力評価基準や大工技能者職業能力基準(案)を参考に、初級技能者、中堅技能者、職長・熟練技能者、登録機関技能者の4段階に分ける案が示された。
技能者の能力評価算定は、実務経験日数値や登録基幹技能講習および免許・技能講習の受講、技能検定の取得有無によって客観的に区分する。建設キャリアアップシステムに蓄積される経験日数や知識・技能資格に基づく4段階のレベル分けと、現場での働きぶりを加味して具体的な技能者の処遇改善に役立ててもらうことをめざす。
会合では、保有資格と就労経験日数にもとづく技能者の能力レベル上昇シミュレーションが事務局より検討会で提示された。登録基幹技能講習および技能検定などの職種固有の技能有無を能力算定のベースとし、特定の危険・有害作業を行うための資格や就労経験等を加味するモデルが提案された。
今後、2~3回の検討会を開催し、2018年3月の中間とりまとめ提示をめざす。
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