積水化学工業(東京都港区)住宅カンパニーは、鉄骨系3階建て住宅『デシオ』シリーズの販売を強化する。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)断熱仕様の標準化、太陽光発電システム(PV)の強化などにより、3階建てでもエネルギー自給自足率80%を理論上実現可能とするほか、創立70周年記念商品として、新たに狭小地向け3階建て住宅『デシオアーバン』を来年1月2日に発売し、都市部及び地方中核都市の3階建て市場への積極的な展開を図る。
ZEH断熱仕様の標準化では、開口部に高断熱アルミ樹脂複合サッシ、基礎・天井には寒冷地エリアの断熱仕様を標準化し、省エネ性を向上させる。PVについては、狭小地でも設置効率とパネル一枚当たりの発電効率を向上させることで、ZEHの対応範囲を拡大する。
さらに、HEMS、定置型大容量リチウムイオン蓄電池「e-Pocket(イーポケット)」(12kWh)、VtoHシステム「VtoHeim(ヴイ・トゥ・ハイム)」(電気自動車の電池容量40kWh)を設置することで、3階建てでもエネルギー自給自足率80%を理論上達成可能とする。
そのほか、従来の鉄骨住宅向けオリジナル全室空調システム「快適エアリー」に新開発の「床あったかシステム」を追加し、新たに2階と3階の床下に放熱シートを設置。3階建てで多く見られる2階・3階のリビングに最適なシステムとなり、階上でも足元の暖かさを確保する。
新発売の『デシオアーバン』は、鉄骨ボックスラーメン構造による高い耐震性能を備えつつ、狭小間口(間口6m以下)におけるプラン対応力を強化。販売目標は年間300棟を計画する。
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