学校法人自由学園(東京都東久留米市)はこのほど、子どものための建物「自由学園みらいかん」を新築し、12月16日に竣工式を開催すると発表した。
木造2階建ての同建物には、代々の自由学園男子部高等科生・最高学部の男子学生が植林し育ててきたヒノキが用いられているのが特徴。子どもたちには小さいときから自然素材に触れさせたい、木のぬくもりのある建物にしたい、という考えのもと松井亮建築都市設計事務所・桑子建築設計事務所に設計を依頼。エントランスの化粧壁やファサードの縦格子、フローリングなどには100%同学園が植林したヒノキが使われている。
今後、おもに3歳から12歳の子どもたちが放課後を過ごす場として、また未就園児と保護者の集まりの場として活用していくという。
同学園創立者のひとり羽仁吉一氏は、1950年の植林開始時に「育てた木で校舎を建てよう」と語っており、今回約70年を経てその夢が実現した。
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