AGC旭硝子(東京都千代田区)とスマート調光ガラスシステムの開発を手掛ける米国のKinestral Technologies社(キネストラル・テクノロジーズ社)は12月8日、米国・中国・ベルギーに合弁会社を設立すると発表した。今年1月よりAGC旭硝子が加わる形で共同開発をしてきたスマート調光ガラス「Halio(ヘイリオ)」の販売代理店として2018年1月に設立する。これにより「Halio」の世界規模での販売活動を加速する。
「Halio」は、調光機能を有する透明なガラスで、透明な状態から、ライトグレー、ダークグレーへと無段階で自在に色調を調整できる。透明から可視光線を遮断するダークな色調までの調光時間は3分で、これは従来製品よりも10倍速い速度だという。日射遮蔽、遮熱効果だけでなく、ブラインドやカーテンが不要で眺望を損なわないのも特徴。電力は色調の変更時に使用するのみ。スマートホームシステムとの連携も可能。
AGC旭硝子のビルディング・産業ガラスカンパニープレジデントのJ.F.エリス氏は、機能性や省エネ効果は当然のことであるとし、そのうえで「ブラインドやシェードは過去のもの。使って楽しい、心地よい、光を楽しむ、と言ったユーザーエクスペリエンスの効果を強調したい」と話す。
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