日本ホームステージング協会(東京都江東区)は12月1日、第3回ホームステージャー交流会ならびに第2回ホームステージングコンテスト表彰式を都内で開催した。全国のホームステージャーや不動産、住宅関連企業などから130人余りが参加した。
ホームステージャーは、12月1日現在で2級認定者が1759人(うち1級は96人)となり、前年比で約3倍に増えている。また今年に入り、LIFULLや小田急不動産などの企業が新たに加盟するなど法人会員企業も30社に増加した。
「ホームステージング白書2017」によると、ホームステージングによる販売までの日数は平均40日で、これはホームステージングをしない場合の1/3の日数という。販売価格も当初査定時よりも平均約23万円高く売却されているという調査結果も出ている。これらを背景にしたホームステージャーや協会員の大幅な増加を、同協会の杉之原冨士子代表理事は「ホームステージングが新しい販売手法として有効と判断された結果」とした。
ホームステージングコンテストでは、応募総数65作品の中からグランプリをはじめ4人の受賞者が発表された。グランプリには新築物件のホームステージング事例が選ばれた(下写真)。新築・中古物件を問わずすべての物件に効果があることを示す例となった。
杉之原代表理事は、2018年はホームステージャーは3000人に達する見込みとし、「住まいの価値、そこに住まう方の暮らしそのものの価値を高めるホームステージングをリフォームと同じように認知、浸透させたい」と意気込みを語った。またそのために、今後講師をもっと増やすとし、認定講師養成講座も開始する予定であることを明らかにした。
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