早稲田大学理工学術院の田辺新一研究室・高口洋人研究室・林泰弘研究室と芝浦工業大学建築学部の秋元孝之研究室・志手研究室を中心とする合同チームは、12月2日〜17日の期間、大阪市うめきたサザンパークで公開される大学対抗建築コンペ「エネマネハウス2017」に参加する。このほど、学生が提案から施工まで携わったモデルハウスが竣工した。
同モデルハウスは、1970年代に郊外で多く建てられた工業化住宅をリデザインし、既存の構造体を残しつつ高断熱壁の配置や設備の導入・運用に一工夫加えることで、ゼロエネルギーを達成し、長く住み継げる住居にすることを目指したもの。
既存壁と新設壁の間は緩衝空間の「ロッジア」となり、自然エネルギーを取り込みながら温熱環境・光環境の調整を可能とした。また、壁掛け用エアコンと潜熱蓄熱材を用いた床下チャンバー空調や、集熱併用給湯システムなど、普及性のある市販の設備を少し工夫して用いることにより、省エネ性・快適性の向上を目指した。
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