楽天LIFULL STAY(東京都千代田区)と楽天(東京都世田谷区)は11月29日、民泊・簡易宿所向けのブランディングおよび運用代行サービス「Rakuten STAY」の提供を開始すると発表した。法人事業者は同日より、個人事業者は来春をめどに受付を開始する。
新サービスは、不動産オーナーに対し、楽天が「Rakuten STAY」ブランドを貸与し、楽天LIFULL STAYが導入のコンサルティングや施工、清掃など包括的に運営代行を行うもの。これにより、集客や管理に不安を抱える不動産オーナーが民泊事業に参入しやすくし、また、利用者にとってもどこでも同様のクオリティーの高いサービスを安心して受けられるようになる。
具体的なサービス内容は、ブランド貸与、コンサルティングの他、部屋のデザイン監修、施工管理、物件の運用代行(フロント業務、清掃管理業務など)。万が一の物損等に備えた賠償責任保険(民泊用)も付帯されている。

部屋のイメージ。ホテルのようにアメニティグッズも充実している。今後、グランピングタイプやリゾートタイプなども展開していく
民泊施設へのリフォーム・リノベーション施工に関しては、2016年に設立したLifull Remodelが行うほか、LIFULL HOME’Sのネットワーク網で対応する。また、民泊を始めたいオーナーへの資金対策に関しては不動産投融資型クラウドファンディングを準備しており年明け以降、サービスを開始できる見通し。
楽天LIFULL STAYの太田宗克社長は、「将来的には、機能的なハブとなる基幹施設を作り、そこで鍵の受け渡し、チェックイン・チェックアウト、朝食・カフェなどのサービスを提供し、『Rakuten STAY』ブランドの名のもとに街全体を宿泊施設のように変えていきたい」と構想を語った。

左から楽天LIFULL STAYの太田宗克社長、楽天の武田和徳常務執行役員、LIFULLの井上高志社長
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