第6回のチェックポイント
● 現場従事者の教育の重要性を理解していますか?
▢ 現場従事者にコミュニケーション能力など技術系以外の教育が必要であることを理解しているか?
・現場基軸のマーケティングは現場人材の育成が必須
・職人、現場監理者が会社の稼ぎを意識すれば、あらゆる品質改善に主体的に取り組むようになる
・最も現場で長い時間を過ごす現場人材の経営意識の高さが施主の満足度の向上に直結する
今回は弊社の事例をもとに、現場基軸のマーケティング構築がそれほど難しいことではないことをご紹介しました。マーケティングの構築と人材育成は切っても切れない関係で、ワンセットだということもご理解いただけたと思います。しかし、多くの企業が社員を研修に出すことへのハードルを感じられているのも事実であり、また、従業員さんも毎日、目先の業務に追われ、研修に参加するどころか、日々少しずつ学習するという習慣を持つことさえ難しい現状があるかと思います。次号では、その難問への向き合い方として、職人起業塾の研修で繰り返し言い続けている、緊急度は低いが重要なことに取り組むパラダイムを社内に落とし込むことについてお伝えしたいと思います。
高橋 剛志 たかはし・たけし
すみれ建築工房(神戸市)代表。大工。自身の苦しい経験から、職人が安心して将来設計を考えられる環境こそ工務店を強くすると実感。マーケティング理論を職人に教えることで、最大の顧客接点である職人自ら営業の役目を果たしてくれると実践し、広告・販促なしで5億円の売上を達成。社員向け勉強会からスタートした「職人起業塾」は、口コミで広がり他社社員、JBN阪神など多くのネットワークを巻き込む動きとなり国交省公認教育事業に認可されている。住宅に加え、 店舗設計も多く手掛ける。社員20人。
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