ハイアス・アンド・カンパニー(ハイアス、東京都品川区)は10月10日~19日、「”没イチ”(※)と相続に関する意識調査2017」を実施し、このほどその結果を発表した。調査対象は20歳以上のインターネットユーザーで、ハイアスが運営するサイト「ハッピーリッチ・アカデミー」上でのアンケートにて回答を得た。有効回答数は1210名(被相続人n=246、相続人n=964)。※”没(ボツ)イチ”とは配偶者と死別した人のことを示す言葉。
それによると、”没イチ”という言葉を知っているのは5%にとどまった。ハイアスでは、言葉の認知自体はまだ少ないが、団塊世代が70代に突入し配偶者と死別する人が増えるのに伴って今後広がっていくとみている。
”没イチ”の再婚について、「配偶者が亡くなった後、自分は再婚したいと考えますか?」との問いに対し、「再婚したいと思う」と回答したのは全体の2割以下で自分の再婚には消極的な回答が多かった。一方で「自分が亡くなった後、配偶者が再婚することについてどう思うか」との問いには、4割強が「賛成」「どちらかと言えば賛成」と回答した。理由として、自分が亡くなった後もパートナーに対しては「幸せになってほしい」という回答が挙がっており、その選択肢に「再婚」を考えていることがわかった。
子供の立場から、「没イチになった親の再婚」については半数が「どちらとも言えない」と回答、続いて「賛成」「どちらかと言えば賛成」が約3割となった。反対派の理由として一番多かったのは「心理面の問題」(54.7%)、次いで「遺産相続の問題」(34.7%)となり、3人に1人は「遺産相続の問題」を理由に”没イチ”になった親の再婚に反対しているという結果になった。
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