地盤ネットホールディングス子会社の地盤ネット総合研究所(地盤総研、東京都千代田区)はこのほど、住宅地盤調査分野への利活用を目的とした地盤構造評価システムの高度化にあたって、国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研、茨城県つくば市)、白山工業(東京都府中市)と地盤の「微動探査」に関する産学共同研究を、昨年度に続いて締結した。研究期間は2018年3月31日まで。
微動探査は、常に体感できないほど僅かに振動している地盤の動き(微動)を観測する地盤調査手法。微動の地盤中の伝わり具合を観測することで、地盤の硬さや地下構造、地震に対する揺れやすさなどを調べることができるほか、複数の微動計で観測されたデータを解析処理することによって、観測地点の地下構造(地盤特性)を求めることができる。
地盤総研は、熊本地震の現地調査でも宅地の地震を中心とした被害の度合いに地盤による影響が大きかった教訓を踏まえて、個別宅地における地盤評価に微動探査の技術を実用化することを目的とした研究を推進している。また、この研究成果をもとに、微動探査による住宅地盤調査「地震eye」を商品化している。
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