矢野経済研究所(東京都中野区)は、家庭用エネルギー機器市場の調査を実施し、このほど調査結果の概要を公表した。オール電化の採用実績は、2010年度は3年ぶりの増加となったが、2011年度は再び減少に転じるとした。
10年度のオール電化採用実績は、新築・既築住宅合わせて前年度比2.4%増の55万5000戸と推計。リーマンショックなどの影響で減少していた08年度、09年度から3年ぶりに増加に転じた。ただし、11年度は電力事業者やメーカー各社がテレビCMやイベント・キャンペーンの販促活動を自粛していることなどが影響し、45万9000戸と10年度に比べて17.3%減少すると予測した。
これに対し、潜熱回収型の高効率ガス給湯器「エコジョーズ」の市場規模は、順調に伸び続け、前年比20.1%増の58万台になると予測している。
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