NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会、東京都港区)は10月19日、全国の20歳~34歳の就業者を対象に実施した「働く若者のくらしとお金に関する調査2017」(有効サンプル=1200名)の調査結果を発表した。
くらしと仕事の実態について確認したところ、34.4%が非正規雇用で働いていることがわかった。また、家族形態によるライフステージ分類では、77.8%が配偶者・子どもがいない「独身期」で、年齢別でみても30代前半の65.8%が独身だった。なお、18歳未満の子どもがいる「子育て期」は全体の14.8%だった。
住まいによるステージ分類では「親元ぐらし」が54.3%と半数以上となり、マイホーム保有率は12.5%だった。しかし、ライフステージ分類別では「子育て期」の保有率は39.6%となり、20代~30代前半の若者世代であっても、子どもがいる世帯では約4割が持ち家に住んでいるということがわかった。
こうした結果から、マイホーム購入には子どもの有無が大きく関わっていると考えられるが、将来の見通しについての質問には3人に1人が「結婚したいが実現は難しそうだ」と回答。収入額に不満をもつ層にその傾向が高く、結婚の実現見通しには経済状況が影響していると考えられる。
そのほか、将来叶えたい夢や目標に「マイホームの購入」と答えた人は62.7%、「出産・子育て」は56.3%、「ゆとりのある老後の生活」は92.8%だった。
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