LIXIL(東京都千代田区)はこのほど、 暮らしに対するイメージの実態を調べるため、20〜70代の男女1000名を対象に「実現したい暮らし」アンケート調査を行った。また、選択式回答の上位にあがった「快適な暮らし」「楽しい暮らし」と「日々の暮らしのストレス」について思い描くイメージの自由記述回答を、テキストマイニングを用いて分析した。
これから「実現したい暮らし」を聞いたところ、男女ともに「快適な暮らし」(男性55.4%、女性69.0%)、「楽しい暮らし」(男性58.0%、女性60.8%)が上位だった。
「快適な暮らし」のイメージについての自由記述回答を分析したところ、男性は「お金に苦労しない」など経済的に問題のない状態を挙げる回答、女性は「家が落ち着く空間であること」「家の中がきれいなこと」など、家の居心地が良い状態を挙げる回答が多く、「快適な暮らし」に対するイメージに男女間で違いがあることが分かった。
快適な暮らしを妨げる「日々のストレス」についての自由記述回答を分析すると、男性は60代前半までの年代で「仕事」が最も頻出する単語だった。また、55〜64歳を除く全ての年代で「お金」が上位に入った。60代後半になると「健康」「病気」など自分自身のことが上位に上がる一方、「近所」「他人」など外との関わりも入っており、いつまでも家庭外のことがストレスになっていることが分かった。
それに対し、女性は「家事」「家族(子・夫)」に対して不満を挙げる回答が多く見られた。子供が独立していく50代・60代になってもこの傾向は変わらなかった。自分の体力は低下しているのに、変わらない家事の量に追われて、いつまでも家庭内のことがストレスになっている様子が窺えた。
「楽しい暮らし」のイメージを聞いたところ、男女年代共通して「笑顔が絶えない」「家族が笑顔でいられること」など、「笑顔」(男性23.2%、女性29.4%)、「家族」(男性19.8%、女性25.0%) の回答が目立った。
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