建築業界に特化したクラウド型情報コミュニケーションツール「ダンドリワーク」を展開するダンドリワークス(滋賀県草津市)は来年春、宮崎県日南市にある油津商店街に、自社のサテライトオフィスとして「日南オフィス」を開設する。新オフィスは、同商店街の一角に並ぶ店舗兼住居だった建物を改装してオープンする計画で、同社は改装工事については、「工務店、住宅建築会社の設計士が輝ける場所を提供したい」との思いから、設計コンペを行い、クライアントに限らず全国の建築業界から幅広く設計案を公募する。
12月10日締切で、このほど募集を開始した。応募要領や計画概要などは同社キャンペーンサイトから確認できる。募集を締め切った後は、12月中旬に一次審査、年明け1月下旬に二次審査を行い、最優秀賞1点(賞金30万円)、優秀賞2点(同10万円)を選定。最優秀賞の作品を実際のオフィス建築に採用する。
コンペのテーマは「自然と商店街に溶け込み人々が集うオフィス空間」で、オフィスと商店街を高めるデザイン力、日南市・油津の地域らしいデザインなどを基準として選ぶ。
研究開発型のサテライトオフィスの立地を検討していた同社は、都市部だけでは補完できない地方の働き方の創出を目指す日南市と考え方が一致したことから、同市内への進出を決めた。同社は設計コンペ開催の目的について「クリエイティブな思考、斬新なアイデア、建築に対する熱い想いなどを持ちながらも、日常業務に追われて、そうしたものを発揮できないでいる設計士の皆さんに少しでも自分らしく輝ける場所を提供したい」としている。
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