住宅メーカーのライフデザイン・カバヤ(岡山市北区)は10月11日、従来のCLT構法で使用する金物に比べて接合部耐力が2倍となるCLT専用金物が完成したと発表した。これにより、昨年9月から五十田博教授(京都大学)、森拓郎准教授(広島大学)、銘建工業(岡山県真庭市)、BXカネシン(東京都葛飾区)、構造計画研究所(東京都中野区)と共同で開発を進めてきた『オリジナルCLTコア構法』が今秋に完成する見込みとなった。
今回完成したCLT専用金物は、CLT同士の接合部に金物が極力見えないようになっており、木の風合いを生かした現し仕上げの意匠にも対応できるもの。強度は、一般の在来軸組工法の耐力壁1枚あたりの壁倍率が5倍であるのに対して、専用金物を使用したCLTパネル1枚あたりの壁倍率は20倍相当になる。
同社は来年春、120mm厚のCLTパネルを利用した『オリジナルCLTコア構法』のフランチャイズ全国展開を予定する。加盟時のメリットとしては、CLT構造躯体の意匠/構造のアドバイス及びコンサルティング、オリジナル構造計算システムによるサポート、BXカネシンが開発した金物を取付けられること、銘建工業が加工・製造したCLTパネルの購入が可能になること、などをあげている。
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