一般財団法人ベターリビング(東京都千代田区)は、小規模な建築物を対象とした地盤の液状化対策審査業務と、同法人が審査した建物に、地震に伴う液状化による傾斜が生じた場合、その傾斜修正を保証する地盤の液状化対策保証業務を開始する。
審査業務の内容は、「地盤液状化対策工法の事前確認等」と「個別建築物の液状化対策の審査」。「地盤液状化対策工法の事前確認等」は、公的機関による認定・評定等を取得しており、審査基準を満足するものと同法人が確認した工法、または同法人の建設技術審査証明を取得している工法を対象とする。「個別建築物の液状化対策の審査」では、主に地盤調査方法、液状化判定方法、液状化対策に係る設計内容、液状化対策に係る施工記録、地盤改良体の品質を審査する。
対象建築物は、延べ床面積が1000m2以下の建築物。申請者は、建築物の売主と建築物の建設工事の請負人、または液状化対策工事の施工者(改良業者)とする。審査内容については、申請者あてに審査結果をまとめた審査報告書を発行する。
保証業務では、震度5弱から震度5強の地震によって地盤が液状化し、建物の傾斜増分が1000分の5以上となった場合、建築物の傾斜修正を保証する。保証対象は、建築物審査により液状化対策の適合性が認められた建築物。保証の付与には、審査業務の申請と同時に保証申請を行う必要がある。申請者は同法人と共同で傾斜補正を行う共同保証者となる。同法人は、予め定めた負担ルールにより、当該修正工事費の一部を負担する。
同法人が審査・保証業務の対象として既に確認・評価した工法では、積水ハウスのSHEAD工法(格子状の地盤改良体を築造し、地震時における地盤のせん断変形を抑制する効果により、地盤の液状化を抑制する工法)が認定されている。
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