一般社団法人新木造住宅技術研究協議会(新住協、鎌田紀彦代表理事)は9月21日、横浜で通常総会を開催した。約300人が参加した。代表理事の鎌田紀彦氏は「技術的にはほぼ完成した。これからはコストとデザインにも力をいれていく。もっと精力的に活動していく」とあいさつした。
今期の主な活動は、同協議会が進める「Q1.0(キューワン)住宅」の設計マニュアルの整備のほか、一般向けに断熱技術の普及啓発活動も積極的に行っていく。具体的にはパンフレットの刷新や、啓発本の出版などを行う。また、冷暖房・換気などの関連技術の開発も進める。
総会後に開かれた基調講演では、鎌田代表理事が新しい標準施工方法について解説。新しい工法では不燃断熱材であるグラスウールの特性を生かし、省令準耐火の仕様を取り込んでいる。「断熱に加え、省令準耐火も付加価値として提案していくことで価値を高められる」。また、Q1.0住宅について、「標準的な躯体の断熱仕様に開口部の強化、熱交換換気の導入で達成できる」とし、全棟「Q1.0」化を進めてほしいと呼びかけた。
同協議会の会員数は7月31日現在、745(うち賛助会員3)。現在、支部の活動を活性化するために、会費の一部を支部に活動助成金として分配している。今後、地区ごとの大会の開催を進めていく。大会のテーマなどは本部がサポートして、支部活動が開催運営を担う。
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