LIXIL(東京都千代田区)は9月22日、開発途上国向けに提供拡大を進める簡易式トイレ「SATO」が、カナダの政府系投資ファンドであるグランド・チャレンジ・カナダが主導する「Urban Sanitation Challenge」プログラムの助成対象事業に選ばれたと発表した。同月21日にニューヨークで開催された国連総会で正式発表されたもの。
同社は、同プログラムからの100万カナダドル(約9200万円)の資金助成を活用し、新たにナイジェリア、タンザニア、エチオピア、ルワンダ、南アフリカ、ベトナム、インドネシア、ハイチ、ガーナ、マラウイ、フィリピンの計11カ国に「SATO」製品の生産・販売体制を構築する。同製品の提供拡大を通じて約1500万人の衛生環境の改善を目指す。
簡易式トイレ「SATO」は、安全で衛生的なトイレが不足する農村地域や都市部周辺地域向けに設計され、低価格での商品化を実現したもの。2012年の初代製品以来、世界各地で累計120万台以上が使用されている。同社は現在、バングラデシュ、ウガンダ、ケニア、インドの4カ国で「SATO」ブランド製品を販売している。
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