レオパレス21(東京都中野区)は9月25日、同社が運営する介護施設「あずみ苑グランデ草加」(埼玉県草加市)において、利用者の見守りサービスの一環として、IoTと無線通信規格“LPWA”(Low Power,Wide Area)の1種であるLoRa技術による「高齢者見守りシステム」の実証実験を開始する。MTES(旧:MTエネルギー&ソリューションズ、東京都中央区)と共同で行うもの。
今回の実証実験では、MTESが開発するIoTとLoRa技術による「非接触のバイタルチェックシステムおよび異常認知監視カメラなど」を活用する。非接触バイタルチェックデバイスにより、脈、体の動き、呼吸などの計測が身体的負担なしで行えるほか、LoRa技術の活用により、リアルタイムでの計測が可能となる。
実証実験の内容は、「ベッドへの非接触バイタルチェックデバイス設置による24時間見守り」「異常認知時のみに撮影するカメラの稼働」「ドア、窓へのセンサー設置による入退室状況の見守り」「異常時に知らせるナースコールとの連携」「同システムのセキュリティー性能と各システムの接続確実性」。
同社は、同実験によって施設利用者の健康管理や安全を強化するとともに、施設職員の負担軽減の実現を目指す。また、LoRa技術の有用性を検証することで、同社賃貸住宅のIoT化に向けた技術開発を推進する。
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