LIXIL(東京都千代田区)と東京電力エナジーパートナー(東京都港区)は9月21日、ZEH=ゼロエネルギー住宅の普及を目的とした合弁会社「LIXIL TEPCOスマートパートナーズ」(東京都江東区)を設立し、10月1日から事業を開始すると発表した。新会社を通して、LIXILが販売する高性能窓・ドア、構造体などのZEH向け建材を採用するユーザーを対象に、太陽光発電システムと竣工後の電力販売をセットにして国内初の新サービスを展開する。LIXILの取引先ビルダー・工務店などを中心に活用を提案していく。
具体的には、指定のLIXIL商品を採用したZEH購入ユーザーを対象に太陽光発電システムを10年間の割賦で販売する。新会社が太陽光発電の余剰電力の売電収入を得る代わりに、ユーザーの太陽光発電システムの毎月の割賦支払いを実質的になくす。提携ローンも提供する。11年後以降はユーザーが自由に太陽光余剰電力の運用ができる。
ユーザーは自家発電による電気を使用しながら、夜間など自家発電の不足分を割安な特別価格で供給する。
関東エリアからサービスを開始し、2018年以降、順次サービスエリアを拡大していく。サービスの対象は新築から始めるが順次リフォーム向けサービスも検討していく。2020年度末までに契約件数2万件を目指す。2020年度単年度の売り上げ目標は100億円。
出資比率はLIXIL60%、東京電力エナジーパートナー40%。
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