『新建ハウジング タブロイド版 9月20日号』
1面記事をちょっと読み!
“ライフスタイルを買う家電店”をうたう「二子玉川蔦屋家電」(運営:カルチュア・コンビニエンス・クラブ)。東京都世田谷区にある蔦屋家電の店内は、「Book&Cafe」の落ち着いた居心地のいい空間が広がり、その中に暮らしをイメージできるような形で家電製品や本、雑貨、インテリアなどが並ぶ。来店客に対応するのは、単に商品説明をするだけでなく、その人のライフスタイルに合った家電を提案する「コンシェルジュ」と呼ばれるスタッフだ。
いま、家電をライフスタイル提案に位置づける同社に、ハウスメーカーやマンションデベロッパー、ホテルチェーンなどから、コラボレートや家電のトータルコーディネートの依頼が次々と舞い込む。法人営業を担当する家電企画事業部の家電営業ユニットリーダーで家電製品総合アドバイザーの篠崎友一さんは「(法人営業を)本格スタートしてから1年半ほどですが、まさかこれほど引き合いがあるとは思いませんでした」と話す。
依頼の中で多いのがモデルハウスなどの家電のトータルコーディネート。生活者のライフスタイルへの意識が高まる中、モデルハウスに対しても「より具体的な暮らしをイメージしたい」というニーズが高まる。そうしたニーズに応えるため、「暮らし方や室内空間への影響が大きい家電も一体的に見せる(提案する)べきだろう」との考え方が背景にある。モデルルームにあらかじめ家具や家電を配置することで、よりリアリティーのある「理想のわが家」へのイメージを膨らませてもらい、住まい手の住んでからの暮らしの満足度を高めることにつなげる狙いもある。さらに、家電まで含めた一体提案により「他社との差別化にもつなげたい」という思惑もあるようだ。
篠崎さんは「家電には暮らしを豊かにする力がある」と訴える。トータルコーディネートでは、依頼元の住宅やマンションのペルソナを徹底的に分析。モデルハウスなどに対しては、家電に加えて、家具や、そこに置く書籍の選書まで提案できるのが同社の特徴だ。
これまで同社は、映画や音楽、書籍の制作から販売まで、生活提案としてのエンターテイメントを手掛けてきた。「家電では後発の当社が勝負できるのは、価格ではない価値を提供できるからです」と篠崎さん。こだわりの家電提案は、オリジナリティーあふれる工務店の家づくりとの親和性も高いと見る。今後、要望があれば「積極的にコラボしていきたい」考えだ。
⇒ 続きは『新建ハウジング タブロイド版 9月20日号』4・5・6面に掲載!
新建ハウジング タブロイド版
<< 詳細・申し込みはこちらから >>
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。