建設・不動産関連の資格取得スクール「総合資格学院」を運営する総合資格(東京都新宿区)は、8月22日に合格者が発表された平成29年二級建築士試験「学科の試験」について、分析結果を発表した。
今年の受験者数は1万9649名、合格者数は7197名、合格率は36.6%で、受験者数・合格者数ともに前年より減少。近年では最低となった。
合格者属性別割合では「24歳以下」が前年比5.2ポイント増の52.1%となり、初めて過半数をしめた。また、受験資格別における「学歴のみ」の割合も73.2%と過去最高を記録。受験資格を得た初年度に、二級建築士を取得することが主流になりつつあると考えられる。
建設業界では有資格者の確保が重要課題となっており、就職活動を有利にするため在学中に取得する学生や、入社1年目での取得を必須にする企業も多く、同社ではこうした動きが結果にあらわれたとみている。
試験については、図の読み取りに関する内容などで目新しい問題がめだったほか、実務的な問題や1級建築士で問われる問題もあり、暗記にとどまらない深い知識が試される内容となった。
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