『新建ハウジング タブロイド版 8月20日号』
1面記事をちょっと読み!
中古のマンションや戸建て住宅の買取・再販事業で、家具メーカーとのコラボにより住宅(リノベーション)と家具をセット販売する動きが広がっている。購入者にとっては、住空間のトータルコーディネートを含むオールインワンの手軽さや住宅ローンに組み入れて支払いができるといったメリットがある。
これまで工務店による家づくりでも、住まいと家具の一体提案により、住空間の質を高める有用性は叫ばれてきた。ライフスタイルが多様化する中、住まい手に対し、それぞれの暮らしにマッチした住空間を提供するとき、家具が果たす役割は大きい。たとえ価格や手軽さからであっても、ストック(不動産)系のビジネスのトレンドによって、住空間と家具の関係に対する生活者の意識や需要がさらに喚起されれば、新築・中古を問わず、住まいと家具のトータルコーディネートに対するニーズは、これまで以上に高まりそうだ。
現状の中古リノベとのコラボ家具の主役は、ニトリHDや良品計画などが提供するカジュアルな家具だ。家具ファッション市場自体を見ても、両社は圧倒的なシェアを占め、カジュアルインテリアは「当たり前」として浸透している。工務店としては、こうした状況を踏まえつつ、住宅と家具のトータルコーディネートの広がりの中で、いかにして本物を求める潜在的なハイセンス層の需要を掘り起こし、取り込むかがポイントとなる。デザイン性が高く暮らしの満足度を高める住宅と家具の一体提案で、工務店ならではの強みを発揮したい。
カジュアル家具に押される高級家具店の経営者の一人は「住宅購入前の段階で提案できれば新たな顧客を発掘できる可能性はある」とする。そんな中、滋賀県竜王町の谷口工務店は、古民家をリノベーションしたショールームと北欧の高級家具を販売する店舗をオープンした。家具を「入り口」に家づくりの潜在的な優良顧客にリーチしようとの試みだ。ほしかわ工務店(群馬県高崎市)は、一流のデザイナーによるデザインを活用し、大工の手でつくる家具と住まいの一体提案によってブランディングを図る。事例から住宅と家具の現状を見る。
⇒ 続きは『新建ハウジング タブロイド版 8月20日号』4・5面に掲載!
新建ハウジング タブロイド版
<< 詳細・申し込みはこちらから >>
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。