LIXIL(東京都千代田区)は8月2日、シンプルなデザインと構造にとことんこだわった「LIXILカーポートSC」を発表、10月2日に全国で発売する。「住まいや車、まちなみをより美しく見せるものとして、これからの日本のカーポートのスタンダードになってほしいとの想いを込めた」という。
カーポート市場はすでに成熟期を迎え、コモディティ化が進んでいる。そうしたなかで、従来のアルミ建材とポリカーボネート屋根による商品のあり方を一から見直し、「住宅と調和するカーポート」をめざした。
特徴は、(1)屋根と柱だけのシンプルな構成、(2)直線基調でまとめたフォルム、(3)マットで風合いのある質感——の3つの要素だけを抽出したノイズレスなデザイン。
アルミ押出形材を屋根材に採用し、屋根そのものを構造材とすることにより、従来は梁・柱・桁・小口・透明プラスチック板など多くの部材で構成されていた見た目の複雑さを解消した。
屋根部は40mmと薄く、角度は2度に設定した。これは、垂直・水平を基調とする日本家屋との調和と、雨水の流れを両立するギリギリの勾配だという。
また、雨樋を屋根・柱に内蔵。ネジ・ボルト、コーナーキャップを表から見えない場所に配置にしたり極小化することで、ノイズレスにこだわった。
金属特有の光沢を抑えた3色(シャイングレー、ナチュラルシルバーF、ブラック)を用意し、柱と屋根を異なる色で組み合わせることも可能。1台用の「レギュラー」と、駐輪場として使える「ミニ」の2タイプ。
参考価格43万円(間口27ー奥行50ー高さ22、柱・梁:ブラック、屋根材:ナチュラルシルバーF)。
屋根材を回すように差し込むとアルミ形材同士が嵌合して仮留めできるため、あとはボルトで固定するだけ。1人施工を可能にした。嵌合部はゴムパッキンが付いており、雨水が入らない。
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