ホームセンター「ビバホーム」を展開するLIXILビバ(さいたま市浦和区)とEC、決済、保証事業を行うラクーン(東京都中央区)が業務提携を発表した。これにより、ビバホーム、スーパービバホーム店頭で、ラクーンの掛売り決済代行サービス「Paid(ペイド)」を利用した商品の後払い決済が可能になる。
ペイドは、掛け売り取引時に必要な請求書の発行から代金回収まで一括して代行するBtoB後払い決済サービス。煩雑な請求業務と未回収のリスクを解決したサービスで、ベンチャー企業を中心に2400社が導入しており、安心した取引ができる、営業に専念できるなど評判も高い。
ビバホームやスーパービバホームは、リフォーム資材に特化したホームセンターとして専門業者の利用が多く、売掛(後払い)を希望する声が非常に高かったと言う。利用者は、所定の登録用紙に必要事項を記入し入会審査が通ると発行される「売掛カード」を使って売掛で商品の購入ができる。「売掛カード」は全店共通なので、今後は現場に行く途中や現場の最寄りのビバホーム、スーパービバホームで売掛を利用することも可能になる。
これまでスーパービバホーム三郷店で試験運用を行ってきた。「売掛決済は、客単価が上がる。大型商品を含めて頻繁に購入する傾向が高まる」とのラクーン取締役、石井俊之副社長の指摘の通り、三郷店では一社で約200万円のまとめ買いの事例が出るなど、売掛だからこそできる買い方も認められた。ビバホームの常務執行役員の阿部正部長は「首都圏のリフォーム需要にうまくマッチした。手ごたえを感じている」と話す。今後、順次対応店舗を拡大し、年明けには全店舗での展開を目指す。
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