日立アプライアンス(東京都港区)は9月20日、定格出力5.5kWで電力変換効率96.5%、最大入力電流44Aを実現した、住宅用・産業用太陽光発電システム向け屋外設置用パワーコンディショナ「HSS-PS55EMT」(耐塩害仕様・標準)、「HSS-PS55EMTE」(耐重塩害仕様・受注生産品)を発売する。また、屋外設置用定格出力5.9kWのタイプを同時発売する。
新製品は、低損失なSiC(炭化ケイ素)ダイオードを制御回路に採用するほか、日立独自のインバータ技術を用いることで電力変換効率96.5%を実現。太陽電池モジュールで発電した直流電力を交流電力に変換する際、定格出力を超えないように電力をコントロールすることで、定格容量以上の太陽電池モジュールを搭載し、日照量が少ない時でも発電量を増やすことができる。さらに、最大許容入力電圧450Vに加え、最大入力電流を従来の40A(1回路あたり10A)から44Aにアップし、短絡電流11Aまでの太陽電池モジュールとの接続を可能にした。
同製品では、パワーコンディショナ本体前面に運転状況が確認できる表示窓を設け、リモコンを本体に内蔵し、表示器として使用する。施工時に本体からリモコンを取り外し、別売のリモコン接続ケーブルを敷設することで、本体から離れた屋内でも有線リモコンとして使用できる。
価格は、定格出力5.5kWの屋外設置用パワーコンディショナ(標準仕様)が53万5000円、5.9kW(標準仕様)が57万5000円となっている。
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