フリーダムアーキテクツデザイン(東京都中央区)は7月26日、建物価格が1億円以上の富裕層をターゲットにした家づくりプロジェクト「社長の邸宅」を開始したと発表した。
同社によると、富裕層でも現状では住宅展示場やネット検索で情報収集をしながら建築依頼先を決めており、既成の枠を超えない家づくりをしているケースが多いという。また、過去に同社で1億円以上の住宅を建築した人の8割以上が土地探しから行っていた。このことから、富裕層が適切な依頼先を見つけられておらず、依頼主と依頼先のミスマッチが起こっているとして、同社が邸宅にふさわしい土地探しから完全自由設計の家づくり、ローン提案にいたるまで「富裕層向けの家づくり」を行うとした。
最大の特徴は、BIMソフト・クラウドサービス・3Dゲームエンジン・HMDを連携させた「VRアーキテクツシステム」と呼ばれる新サービスの提供だ。設計段階からVRで実際の家具やインテリアも配置した住空間を自由に回遊してもらう。平面図ではわかりづらい室内の奥行や天井高、家具のレイアウトなどが確認でき、新しい家での生活をリアルに体感できる。家具やインテリアは、ラグジュアリーブランドとの協業により、ミノッティの家具やテクノジムのマシーン、バング&オルフセンの音響などが図面に落とし込まれ、それらも「VRアーキテクツシステム」で確認できる。Houzz(ハウズ)とも連携し、世界中のデザイナーの作品から自分好みの空間を選ぶことも可能にした。
9月末までのVRによるプレゼンテーション件数は20組限定とし、2~3年後には年間受注件数100棟を目指す。同社代表取締役の鐘撞正也社長は、100棟という数字を「チャレンジングな数字」としながらも強い闘志をみせた。
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