環境省は、広島県やカムテックス(広島県福山市)などと協力し、アスベスト(石綿)を含む廃棄物の無害化処理の実証実験を始めた。他の自治体や処理事業者とも実験を重ね、石綿廃棄物の評価手法を確立する。
今回の実験は、産業廃棄物の溶融施設(処理能力60t/日・炉)に廃石綿やアスベスト成形板を投入し、1350℃程度で溶融するというもの。排ガス、集じん灰や処理後物(溶融スラグ)を分析し、アスベストが無害化されていることを確認する。
今後、建築物の解体の増加に伴うアスベスト含有廃棄物の排出量の増加が見込まれることから、これらの廃棄物について埋立処分以外の処理方法を確保することが急務となっている。