TOTO(福岡県北九州市)は8月1日、これまでにない曲線フォルムが美しいウォシュレット一体型便器「ネオレストNX」を発売する。今年10月以降、中国、アジア・オセアニア、米国での発売も予定している。
タンクレストイレ「ネオレスト」の旗艦モデルであり、次世代トイレのグローバル統一モデルとして、同社が100年間培ってきた衛生陶器製造技術を駆使して便器の構成からデザイン、洗浄方法までをゼロベースで見直した最新型。
もっとも特徴的なのは、「真の一体形」をめざしたというツルリとした便器形状だ。
温水洗浄便座(ウォシュレット)の機能部分を包み込むように陶器をせり上げることで便器とウォシュレットの区別をなくし、360度どこからみても美しい曲線に仕上げた。「とくに陶器の”かたまり感”と、芸術品のような優美さを重視した」(TOTO・第一デザイングループ 吉岡佑二氏)という。
また、「フタを開けても美しいデザイン」にこだわり、継ぎ目のない「一枚便座」を初採用。フタは樹脂製だが、陶器部との一体感を求めて塗料の調合を繰り返し、釉薬の質感を再現している。
世界的にみると、機能を削ぎ落としたコンパクトな直線デザインのトイレがいまのトレンドだという。だが同社はあえて独自路線を進み、機能性とデザイン性の両方を突き詰めた。
従来は便鉢の左奥にあった吐水口を右手前に移動し、吐水口を見せずにねらった水流、水の勢い、洗浄力をつくりだす「新 トルネード洗浄」に変更。また、フチ形状を見直し、汚れがたまりやすいフチ裏(返し)を完全になくした。
このほか、おしりの洗い心地を向上する「エアインワンダーウェーブ洗浄」、次亜塩素酸を含む「きれい除菌水」による自動除菌など独自技術を多数盛り込んだ。
57万円。
世界に発信する次世代トイレとあって、通常のものより1まわり大きくして存在感をもたせた。どこから見ても美しいデザインにこだわったことで、広い空間やガラスで仕切られた空間など新しい発想のもと、さまざまな角度で設置できる。
「ネオレストNX」との組み合わせに最適な、床から浮かせたデザインのキャビネット「レストルームドレッサーフローティングデザインシリーズ」も同日発売する。手洗器にはiFデザイン賞2017の最高位を受賞した「ベッセル式手洗器(オーバル形)」を採用。
このほか、ウォシュレット一体形便器「ネオレストAH/RH/DH」をモデルチェンジして8月1日に発売する。
旗艦モデル「ネオレストNX」と同様に、吐水口を右手前に変更した「新 トルネード洗浄」や、フチ裏のない「新 フチなし形状」、たっぷりした洗い心地の「エアインワンダーウェーブ洗浄」を搭載。
外観デザインの隙間や凹凸を極力少なくして、より洗練させた。
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