地域工務店の連携組織である名工家(愛知県名古屋市)の各協力業者会は6月10日、従来各社で行ってきた事業を協力業者会として一本化した「名工会」を発足させた。「お客様満足度」「安全徹底」「技術と品質向上」「営業協力」という重要なテーマごとに委員会活動を活発化させて、名工家を強力にバックアップする組織にする。
代表の阿部一雄氏は「職人が東京に流れ高齢化が一段と進む中で、職人教育や働き方など共通の課題を共有し名工家を盛り立ててもらうことでビジネスチャンスにしてほしい」とした。また、名工家を母体とする「Aパネ工法普及協議会」の全国展開に関しては「CLTを活用した(非住宅の)施設建築事業も名工会の業務になるので期待して欲しい」と協力を要請。今後は、スマートフォンを活用した工程管理システムなどの各職人の活用徹底による省力化を図る。
当日は、芝浦工業大学の蟹澤宏剛教授による講演が行われ「工務店の労働生産性向上に必要なのは、進みすぎた分業化を改善し、職人を共有し共に多能工を育てるしくみづくりだ」とした。
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