JBN(全国工務店協会)ZEH委員会委員長などを務める小山貴史氏(エコワークス社長)は6月22日、東京都内で一般社団法人ZEH推進協議会(略称:ZEH協)の設立を明らかにした。
国の推進するZEH普及政策によりZEHビルダー登録(全国5779社)が拡大する中で、「ZEH事業者を支援することでZEHの普及促進を図るのが主な目的」とし、地球温暖化対策の観点から「新築戸建住宅のZEH標準化や平均でZEH化は、住宅政策というより環境政策だ」(小山氏)とZEH普及促進への強い意思を表明した。
代表理事に小山氏が就任し、事務局長(理事)には月刊スマートハウス発行人の荒川源氏(アスクラスト代表)が務める。2016年度JBNと連携し研修会を開催してきた日本建材・住宅設備産業協会(建産協)を連携団体として理事を迎えていく考え。
活動の内容は、会員として想定する登録ZEHビルダー向け活動として1.最新情報メルマガの配信 2.ZEH普及啓発セミナー(有償)の開催 3.ZEHビルダー事業支援 4.ポータルサイトの運営 5.建産協との連携セミナー開催(有償)を予定。
一方でメーカー、流通卸などZEH関連事業者を賛助会員とし、ZEHに関するマーケティング支援や賛助会員の事務局支援(一部有償)などを計画している。さらに、消費者向けにポータルサイトで国の施策補助金情報、ZEHビルダーの紹介情報の情報発信を行い、「特に事業者目線の啓発でなく、消費者目線の自立的な普及を目指す」(小山氏)としている。
協議会では8月中旬から登録ZEHビルダーや関連事業者に入会案内を送付し、10月から全国で啓発セミナーなどを順次実施していく。協議会では7月27日に都内のすまい・るホールで行う設立記念講演会で国土交通、経済産業、環境の3省の講演やパネルディスカッションなどを開催し、事業スタートのお披露目とする考えだ。
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