さいたま市は、市内の戸建住宅や中小事業所などの省エネリフォーム促進に向けて、初期費用無料で「エコリフォーム」を実現する「さいたま版グリーンニューディール事業」を行う。事業準備に当たる事業者の入札を行い、日本総合研究所と6月9日に契約した。今後、運営スキームなどの検討・準備を進め、2018年度中の事業開始を目指す。
同事業では、特定目的会社(SPC)を設立し、利用者がリフォーム時に事業者に対して支払う費用をSPCが立て替えて初期費用の負担をなくすことで、リフォーム需要の喚起を図る。また、利用者がエコリフォームを実施することで得られる「電気代等の削減分」をエコリフォーム導入費として充当できる仕組みを構築する。
SPCへの投資には、協賛企業等による出資のほか、グリーンボンド等の活用を検討する。施工には、市内企業による「エコリフォーム」に特化したチームを編成し、地元経済の活性化にもつなげる。
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