パテント・リザルト(東京都台東区)は6月19日、独自に分類したゼネコン業界の企業を対象に、2016年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「ゼネコン業界 他社牽制力ランキング2016」を発表した。集計の結果、2016年に引用された件数が最も多かった企業は、清水建設(483件)だった。次いで、大成建設(342件)、鹿島建設(323件)が上位となった。
清水建設の最も引用された特許は、「汚染土壌の洗浄方法」に関する特許と「窓際から室奥まで均一に自然光を届かせることのできるブラインド」に関する特許で、それぞれ後発の特許5件の審査過程において拒絶理由として引用された。また、サンケン電気との共同保有である「停電時に電力供給を重要負荷に継続して行うための自立運転制御システム」などが、引用された件数の多い特許として挙げられた。同社の特許によって影響を受けた件数が多い企業は、大林組(42件)、大成建設(27件)、竹中工務店(27件)だった。
大成建設の最も引用された特許は42件で、それぞれ後発の特許2件の審査過程において拒絶理由として引用された。42件を分野別にみると、基礎工や施工、建築構造・部材などの技術が多かった。
鹿島建設の最も引用された特許のうち、現在権利が継続している特許は、アルモ設計および新晃工業との共同保有である「データセンターの空調システム」に関する特許と、「耐震性能を高めるための補強構造」に関する特許で、それぞれ後発の特許3件の審査過程において拒絶理由として引用された。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。