住宅ローン比較検索サービスなどを展開するWhatzMoney(東京都目黒区)は6月5日、独自に調査した6月実行分のローン金利状況を公開した。10年固定金利型住宅ローンの平均金利は1.017%となり、前月から0.003ポイント上昇した。基準となる10年国債金利が4月末の0.015%から5月末時点で0.05%に上昇したことで、大手銀行、ネット銀行を中心に金利が上昇。一方、いくつかの地方銀行が金利を引き下げたことで、平均金利では若干の上昇にとどまった。
今後の予測では、米FRBが6月の利上げを示唆しているものの、予定通りの利上げにとどまり、日本の住宅ローン金利に与える影響も限定的となる見込みを示している。
変動金利型の金利は、一部の銀行が競争力確保のために金利を引き下げたことで、平均金利は0.003ポイント低下して0.916%となった。今後、銀行間の金利競争はもう一段進む可能性があるとしている。
主要銀行全プランの最低金利は0.270%と前月から変わらなかった。比較的短期間の固定金利選択型住宅ローンを中心に低金利プランが継続している。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。