人材紹介・エンジニア派遣・行政自治体向けアウトソーシング事業などを行うヒューマンタッチ(東京都新宿区)はこのほど、建設業を含む最新の人材市場に関する公的データをまとめた 『ヒューマンタッチ総研~Monthly Report2017年5月』 を発表した。
3月31日公表の厚生労働省「職業紹介事業報告書」(平成27年度報告)では、民営有料職業紹介事業所での建築・土木・測量技術者の常用就職件数が前年度比15.5%減の5266件と落ち込む一方、常用求人数が27.4%増の9万4734件、新規求職申込件数が6.9%増の6万8506件と増加。「厳しい人材不足の状況が続く中で、求人条件と求職者ニーズのマッチングが進まないことが、民営有料職業紹介事業所での就職件数が減少した大きな要因」と指摘した。
また、ハローワークにおける建築・土木・測量技術者の就職動向では、2016年度の就職件数が2014年度比17.5%減の1万2356件、同年度の新規求職者数が2014年度比16.2%減の3万1538人だった。
そのほか、4月28日公表の建設業界の最新雇用関連データ(総務省・厚生労働省)によると、建設業の就業者数は前年同月比1%減の488万人、雇用者数は同0.3%減の397万人だった。新規求人数は同11.5%増の6万9350人と8カ月連続で増加した。
建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は前年同月比0.88ポイント増の5.42倍と22カ月連続で前年同月を上回った。有効求人数は同7.4%増と16カ月連続で前年同月を上回った。
建設技能工(建設・採掘の職業)の有効求人倍率は前年同月比0.69ポイント増の3.77倍と23カ月連続で前年同月を上回った。有効求人数は同7.6%増と15カ月連続で前年同月を上回った。
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