矢野経済研究所(東京都中野区)はこのほど、国内住宅リフォーム市場の短期的な市場トレンド調査を実施した。2017年第1四半期(1~3月)の市場規模は、前年同期比2.5%増の1兆2838億円(速報値)だった。また、2016年度(2016年4月~2017年3月)の市場規模は、前年度比3.4%減の6兆2311億円(速報値)だった。
2016年度の市場規模の減少は、「消費税増税の反動による駆け込み需要の影響が依然として残っていること」「消費税再増税の先送りによりリフォーム需要も先送りとなったこと」などで、全般的に消費者のリフォーム需要が低迷したことが要因と指摘する。
2017年の市場トレンドについては、需要の一巡感もあり、前年並みの需要で推移する見通し。一方、中古住宅の購入に関連するリフォーム(再販物件を含む)需要については、堅調に推移していることもあり、様々なアプローチによるリフォーム需要の掘り起こしが市場活性化につながるとの見方を示す。
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