野原産業(東京都新宿区)はこのほど、住宅コンサルタント会社のエバーグリーン(青森県青森市)と協業し、地域工務店向けの住宅パッケージ「ZEH対応型企画住宅【EXW(イーエックスダブリュ)】」を発表した。販売店を通し全国の工務店に提供することで、工務店の受注拡大と販売店の提案力をサポートする。
EXWは、若年層でも手が届く価格設定でありながら、外張り断熱と充填断熱のW断熱によりUA値0.42以下、制震工法と減震装置を組み合わせたW耐震構造の高性能住宅。「子供に受け継いでいくのに十分な性能、機能を持たせた」とEXW開発者のエバーグリーン・福士会長は言う。構造計算、エネルギー計算から各種補助金関連の申請手続きや営業支援まで必要なすべてがパッケージ化されている。
野原産業が資材を一括受注することによりメーカーへの交渉力を高め低コストを実現。断熱材や換気システムは、メーカーとの協業でオリジナル部材となっている。
また、マイスター制度を設け、販売店はマイスター制度に登録することで、営業ノウハウや施工の仕方、エネルギー計算などを学べる研修会やセミナーに参加できる。現在、バーチャル展示場も企画中で、販促面でも手厚いフォロー体制が準備されている。
同社によると、ZEHに取り組みたいがどうすればいいのかわからない、という工務店は少なくないと言う。また、工務店への提案力に悩む販売店も多く、野原産業・住環境事業部の入澤事業部長は「EXWがこの両社の力になれるはず」と話す。
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