大和ハウス工業(大阪市北区)は5月26日、家庭内のデータを活用した社会課題の解決や新たなビジネスモデル創出などを目的として、スマートハウスのデータ収集・機器制御機能とIoT機器やAI機能、Webサービスを連携した情報基盤システムの実証事業を行うと発表した。経済産業省による「平成28年度補正IoTを活用した社会システム整備事業(スマートホームに関するデータ活用環境整備推進事業)」を受託した三菱総合研究所(東京都千代田区)からの再委託を受けて実施するもの。
同社は同実証事業を通じて、家電の遠隔操作や省エネアドバイスなどの生活サービスをカスタマイズできるシステムや、音声認識による機器操作、情報配信等のサービスを開発する。ヤフーが提供する「myThings Developers」を活用してIoT機器やWebサービスとの接続を行うほか、住設機器の制御機能では、ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発したスマートハウス向けオープンソースホームコントローラー「Kadecot(カデコ)」を活用し、ローカルとクラウド制御を両立できる新たなコントローラーを開発する。
開発したシステムやサービスは、同社が販売したつくば市内の戸建住宅の入居者によるモニター評価を行うとともに、2017年秋頃に完成予定のモデルハウスに設置し、一般公開する。実証事業期間は2018年3月2日まで。
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